「主こそ揺るぎなき土台」
更新日:2024.9.9
マタイによる福音書 第7章24-26節
使徒言行録 第9章31節
小林克哉 牧師
教会創立135周年記念礼拝を迎えました。わたしたちの教会の135年の歩み、雨が降り、川があふれ、風が吹いてこの教会を襲ってくることがありました。キリスト教への迫害や無理解、二度の世界大戦、最近ではコロナ・パンデミックを経験しました。日本全体の問題でもありますが少子高齢化の波が押し寄せて来ています。
135年、自分たちの足で、自分たちの力で立ってきたかと言うと、それは違うでしょう。135年の歴史、そこには尊敬する信仰の先達たちの姿があります。ですが、信仰の先達たちによって今の教会があると告白するなら違うでしょう。それは、後の教会の人々に今のわたしたちのお陰で教会があると言わせるのと同じ考えです。信仰の先達たちもまた立たせていただき、今に至るまで変わらないものがあるのです。岩が土台だったから、倒れなかったのです。イエス・キリストが土台として支えて下さっていたから、今日を迎えることができているのです。
イエスさまは「わたしがあなたの岩、あなたの土台となろう」と言ってくださるのです。教会の土台となってくださるのです。「そこで、わたしのこれらの言葉を聞いて行う者は皆、岩の上に自分の家を建てた賢い人に似ている。雨が降り、川があふれ、風が吹いてその家を襲っても、倒れなかった。岩を土台としていたからである。」(24-25節)
「これらの言葉」、すなわち山上の説教で語られた御言葉の中心は、イエス・キリストによって神が天の父となってくださるということです。地上の父ではなく天の父、完全な愛をもって愛してくださる父でいてくださる。願う前からわたしたちの必要をみなご存じであり、求めるものに良いものを与えてくださる天の父です。そのお方に「アッバ、父よ」と祈り出すのです。このお方を信頼し、すべてをゆだねるから、復讐を止めようと思ったり、敵を愛し、迫害する者のために祈ることへ一歩踏み出す道が開かれるのです。イエス・キリストの御言葉が土台となり、イエス・キリストご自身が根底から支えていてくださるから倒れないのです。アーメン
(2024年9月1日礼拝説教より)