札幌教会・日本キリスト(基督)教団・プロテスタント教会

北海道札幌市中央区にある伝統的な教会

聖書のお話し

「人の思いを見通す神が守る(黙示録・七つの教会への手紙④)」

更新日:2023.10.16

ヨハネの黙示録第2章18-29節

小林克哉牧師

コロナ禍でも教会が決して止めずに守り通したことがあります。それは礼拝です。その歩みの中で教会に新しく来られるようになり、信仰を与えられ洗礼を受ける方がありました。礼拝と伝道、御言葉と洗礼と聖餐との聖礼典を守り通したのです。キリストが教会に与えてくださったものを守り通したのです。いや、キリストがわたしたちの歩みを守っていてくださったのです。
キリストはティアティラ教会に語られます。「わたしは、あなたの行い、愛、信仰、奉仕、忍耐を知っている。更に、あなたの近ごろの行いが、最初のころの行いにまさっていることも知っている。」(19節)ティアティラの教会は基本的にほめられている教会です。しかしそれでも問題がゼロではありませんでした。「しかし、あなたに対して言うべきことがある。あなたは、あのイゼベルという女のすることを大目に見ている。」(20節)
キリスト者として生きていくとき、キリストへの信仰と愛の純粋さから引き離すものが気づかず入り込んでくることがあるのです。ついつい、そのくらい気にしなくていいよと大目に見てしまうかもしれません。しかしキリストは人の思いや判断を見通すお方として、固く守れと言われるのです。実はそのようにしてキリストが御言葉を語りかけてわたしたちを守っていてくださるのです。
先日、介護施設にいる教会員を訪問しました。いろいろなことはできなくなっても「礼拝だけは」と言われる方は多いですが、この姉妹もそうでした。しかし教会堂まで来ることが難しくなる。訪問し、小さな礼拝をささげたのです。わたしたちは自分で礼拝を守っていると思っているかもしれませんが、神さまがわたしたちの礼拝を守ってくださっていると言えるのではないでしょうか。
今日もキリストはわたしたちを守っていてくださいます。説教を通して悔い改めよと語りかけてくださっています。キリストはわたしたちを放置せずに守ってくださるのです。「わたしは、あなたがたに別の重荷を負わせない。ただ、わたしが行くときまで、今持っているものを固く守れ。」(24-25節)アーメン

(2023年10月8日礼拝説教より)

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