「イエスに従う」
更新日:2016.3.7
マタイによる福音書4章18-25節(新P5)
牧師 米倉 美佐男
「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしよう。」(19節)
主イエスは伝道を開始するにあたって、共に働く人たちを選び出しました。彼らを弟子たちと呼んでいます。最初は12人を召したので12使徒とも呼ばれます。その弟子第1号がペテロとアンデレ、ヤコブとヨハネの両兄弟でした。彼らはガリラヤ湖で魚を取る漁師たちでした。両兄弟共々に主イエスに「わたしについて来なさい」呼ばれて、網を捨て、舟と父親を残してイエスに従ったとあります。
シンプルに書いてありますが、今まで培ったものを捨て新たな世界に飛び込むのはそう簡単なことではありません。ましてや先の見えない、何の保証もなく、ただ一言、「わたしについて来なさい」と言われても、ハイと素直に言えるでしょうか。信仰の問題は困ったことにそのことが問われるのです。主の御声が聞こえる時には決断が迫られます。主の招きお言葉に従うか否かが問われるのです。
最後にもう一つ「人間をとる漁師にしよう」、この言葉の意味することは一言、キリストのため、神のために働く仕え人となるようにということです。自分だけでなく隣人に救いを伝える者として主は弟子たちを召されました。主イエスはガリラヤ中を回って諸会堂で教え、御国の福音を宣べ伝え、民衆の病、わずらいを癒されました。このことは現代の私たちにとっても大きな勇気と課題を与えてくれます。焦らずにできる一つひとつのことを、主の召しに忠実に従って歩んで参りましょう。「私についてきなさい」と招いてくださるみ声を聞いて、主に従う幸いを共に味わいましょう。
(2016年2月28日受難節第3主日礼拝説教より)