札幌教会・日本キリスト(基督)教団・プロテスタント教会

北海道札幌市中央区にある伝統的な教会

聖書のお話し

「揺るぎなき人生(特別伝道礼拝)」

更新日:2023.6.26

マタイによる福音書第7章24-29節

小林克哉 牧師

聖書の言葉は不思議です。時代を超え、それを聞く人々を生かし救ってきました。国や地域、人種や国籍にかかわらず、それを聞き信じる人の人生を支えてきました。平穏な日々を生きる人も、戦争や飢餓の中で過ごす者も、幸せを感じる日にも、病や死に直面する時にも、その人を生かし支え救ってきたのです。聖書の言葉は不思議です。それは聖書の言葉により、慰め励まし諭すマコトの神によることなのです。
イエス・キリストは言われます。「そこで、わたしのこれらの言葉を聞いて行う者は皆、岩の上に自分の家を建てた賢い人に似ている。雨が降り、川があふれ、風が吹いてその家を襲っても、倒れなかった。岩を土台としていたからである。」(24-25節)それを聞いて行う人は、雨が降り、川があふれ、風が吹いて襲って来ても倒れないのです。
ここで岩とは動かされないもののことです。変わらないもののことです。確かなもののことです。皆さんは何を岩だと考えているでしょうか。お金、家族、友人、健康、地位、名誉、自分の努力、能力? それは岩の上なのか、砂の上でないかと聖書は問いかけてくるのです。聖書はもっと確かなもの、本当に土台となるものがあると言うのです。
イエスさまの一番弟子ペトロは、イエスさまに「あなたはメシア、生ける神の子です」(第16章16節)と信仰の告白をしました。それに対してイエスさまは「あなたはペトロ(岩という意)。わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てる。陰府の力もこれに対抗できない。」(同18節)と言われました。イエスさまが神の御子、救い主であるという信仰の告白の上に教会は建っているのであり、この岩の上に建つ教会は陰府の力でも倒すことができないのです。岩が土台として下から支えてくれるから、家は揺るがず倒れないのです。
イエス・キリストが、その神が、わたしたちを支えるまことの岩なのです。イエス・キリストが岩となり下から支えてくださるのです。神さまはわたしたちを揺るぎなき人生へと招いておられ、わたしが岩になろうと言っていてくださるのです。アーメン  

(2023年6月18日礼拝説教より)

前のページに戻る