「主はわれらのうちに、われらは主のうちに(ヨハネ47)」
更新日:2022.11.28
ヨハネによる福音書第17章20-26節
小林克哉 牧師
少し前に母教会の牧師先生ご夫妻にクリスマスとお正月の食事にいらっしゃいと言われました(その後コロナ感染拡大も気になる状況になっています)。その食事は牧師先生のご家族だけが集まるものです。そこにわたしたち夫婦も招かれたのです。親子水入らずの交わりに家族の一員として迎え入れられるような思いです。
イエスさまはわたしたちのために「ひとつにしてください」(21節)と祈られるのです。「父よ、あなたがわたしの内におられ、わたしがあなたの内にいるように、すべての人を一つにしてください。そうすれば、世は、あなたがわたしをお遣わしになったことを、信じるようになります。」(21節)
御父が御子の内にあり、御子が御父の内にあるその永遠の愛の交わり、御父と御子の完全な一致、その交わりへとわたしたちをも一つとされるように招いてくださっているのです。
イエスさまが「アッバ、父よ」とこの上ない親しさをもって呼びかけられる、他にはない特別な関係。御父が「わたしの愛する子、わたしの心に適うもの」とこの上ない親しさをもって呼ばれる、他にない特別な関係です。父なる神の御子イエスさまとの特別な愛の交わり、三つにして一つなる三位一体の神の内にある父と子と聖霊による溢れる愛の交わりです。
イエスさまはわたしたちが一つになるようにと祈ってくださっています。わたしたちの群れが一つになるのです。人間的一致ではありません。キリストにより一つとされるのです。
それはまたまだ神を知らず、神を認めず、神に背く世(そこに生きる人)もまた、神を信じ一つとされるためなのです。そのためにわたしたちは世に遣わされ福音伝道に励むのです。145年前、この地にハリス宣教師が遣わされ、その言葉を聞いて信じた人がまた伝え、今わたしたちは福音を伝えるのです。イエスさまはわたしたちのため、わたしたちの言葉を聞いて信じる人々のために祈っていてくださるのです。アーメン
(2022年11月20日礼拝説教より)