「主イエスを愛する人々(ヨハネ39)」
更新日:2022.9.12
ヨハネによる福音書第14章15-31節
小林克哉牧師
わたしたちの教会はメソヂスト教会の伝道により始まりました。当時メリマン・コルバート・ハリス宣教師は函館で伝道していました。そして道南から小樽、札幌にかけて巡回伝道をしていたのです。1978年11月25日、札幌に巡回区(サーキット)を正式に設定しますが、その日をわたしたちの教会の伝道開始記念日としています。
宣教師らによる伝道が続けられ、洗礼を受けた者たちも祈りを合わせて伝道しました。そして1889年(明治22年)9月7日、教会が組織され、札幌美以教会として創立されたのです。1907年(明治40年)にメソヂスト三派合同により日本メソヂスト札幌教会と名称を変え、1941年(昭和16年)に日本基督教団が成立し、日本基督教団札幌教会となり、今年で教会創立133年を迎えるのです。
教会創立記念を覚えるこの時は、教会が原点に立ち帰る時です。この地にイエス・キリストに愛され、罪の赦しを信じ、イエス・キリストを信じ、イエス・キリストを愛する人々が生まれたのです。主イエスに愛され、主イエスを愛する人々により、この群れの歩みは始まったのです。
今朝の聖書の御言葉においてイエスさまは言われます。「わたしの掟を受け入れ、それを守る人は、わたしを愛する者である。わたしを愛する人は、わたしの父に愛される。わたしもその人を愛して、その人にわたし自身を現す。」(21節)いろいろな集団に掟があります。掟を守ることがその集団に所属する条件となります。
ユダヤ人たちにとって律法と言い伝えの遵守こそが掟でした。昔武士には武士の掟があったでしょう。明治期、日本の村社会には村社会の掟があったでしょう。しかし新しい掟に生きる群れが誕生したのです。聖霊がイエス・キリストとその愛の掟を思い起こさせてくださることによってです。過去ではなく、今イエスさまが生きてわたしたちを愛しておられることを知るのです。イエスさまに愛され、イエスさまを愛し、互いに愛し合う群れとしてわたしたちは134年へと向かう歩みを今日からまた始めるのです。
アーメン
(2022年9月4日礼拝説教より)