札幌教会・日本キリスト(基督)教団・プロテスタント教会

北海道札幌市中央区にある伝統的な教会

聖書のお話し

「羊飼イエスに導かれる群れ(ヨハネ29)」

更新日:2022.7.4

ヨハネによる福音書第10章7-42節

小林克哉 牧師

イエスさまはこう言われます。「わたしは良い羊飼いである。わたしは自分の羊を知っており、羊もわたしを知っている。・・・・わたしには、この囲いに入っていないほかの羊もいる。その羊をも導かなければならない。」(14-16節)「わたしの羊はわたしの声を聞き分ける。わたしは彼らを知っており、彼らはわたしに従う。」(27節)
羊飼いは羊の群れを導かれます。御声によって導いてくださるのです。今の時代、自分で判断して好きな道に行くのがよいと考える人が多いかもしれません。しかし聖書はそれに抗して、羊飼いの声に従っていくことが羊の幸いであると教えるのです。この地上を生きていると、羊飼いでない他のものの声がたくさん聞こえて来ますが、羊飼いの声に従うのです。しかも、別々に生きていた者たちが、羊飼いの御声により一つの群れへと導かれていくのです。
6月19日に牧師就任式が行われました。沢山のお祝いの言葉をいただきました。その中に「キリストを中心とした教会として歩んでください」という内容のメッセージがありました。教会は牧師を中心にするのではありません。わたしたちの群れの中心は羊飼いであるイエス・キリストであり、羊飼いイエス・キリストが先頭に立ちしんがりに立ち羊の群れを導かれるのです。牧者として召されたわたしがすることは、真の羊飼いイエス・キリストを指し示すことです。
イエスさまは良い羊飼いです。「わたしは良い羊飼いである。良い羊飼いは羊のために命を捨てる。」(11節)当時、まれに羊飼いが羊のために命を落とすことがあったようです。それは、突然狼やライオンが襲って来てのことであり、不運な事故であり、羊飼いが自ら望んでのことではありませんでした。しかしイエス・キリストは羊のために自らの命を捨てられたのです。羊が命を受けるためにです。まことの救いを与えられるためです。
この十字架の羊飼いイエス・キリストが、わたしたちの群れを導かれるのです。わたしたちはそれぞれ背景も違う、さまざまな者たちの集まりです。しかしそんな者たちが一つ群れになるのは、イエス・キリストによる以外にないことです。だから、わたしたちはただイエスさまに従っていくだけです。
アーメン

(2022年6月26日礼拝説教より)

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