札幌教会・日本キリスト(基督)教団・プロテスタント教会

北海道札幌市中央区にある伝統的な教会

聖書のお話し

「キリストにあずかる者として」

更新日:2020.11.27

コリントの信徒への手紙一10章14-22節(新約P312)

米倉 美佐男 牧師

「わたしの愛する人たち、こういうわけですから偶像礼拝を避けなさい。」(14節)

今朝の書簡の出だしは「わたしの愛する人たち、こういうわけですから、偶像礼拝を避けなさい。」(14節)と語り出されます。わたしは手紙の著者パウロ、愛する人たちはコリント教会の教会員です。パウロは人間的にはおもしろくない感情があったと思いますがそれは少しもおくびにも出さず、与えられた羊を愛する人たちと呼びます。そしてここで注目すべきは偶像礼拝を避けなさいということです。避けるとはそこから遠ざかる。関わりを持たないように逃げなさいということです。

先祖たちが神の命を疎かにして守らず偶像礼拝をして滅びた轍を踏まないようにあなたたちは心して滅びないように気をつけなさいと諭します。偶像礼拝とは何か、神ならぬものを神と仰ぐこと、信じることです。手紙の最初にあったように人をアイドル化することです。下手すると理想のキリスト像に固執することも同じです。

自分たちは知識、知恵があると思っている人たちへパウロは警告します。偶像はないから何をしても自由だと信仰の弱い人たちを惑わすなと。あなたがたに分別があるなら私の言っていることを自分で判断してよく考えて欲しい。命令でなくあなたがたの賢明な分別に任せるからと。次にパウロは聖餐について語ります。本当に食さなければならないものは何かと問います。11章でも聖餐を取り上げます。あなたがたに伝えたのは私が主から受けたことです。それに与ることによって教会が一つ体となるのです。肉体を養う糧と同じく霊を養うのが聖餐です。聖餐の意味は主イエス・キリストの贖罪です。主の十字架を仰ぎ見てキリストのために生きること、他者のために生きることを忘れないようにしましょう。私たちが生かされる目的がそこにあるのです。

(2020年11月22日礼拝説教より)

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