「恐れて、もだえるイエス」
更新日:2020.9.11
マルコによる福音書14章31~42節(新約91頁)
田村敏紀 神学生
「御心に適うことが行われますように」(36節)
日本には古くから、「死に際が良くない」とか、「往生際が悪い」とかいう言葉があり、死ぬときにどういう風に死んだかが問題とされます。こうした考え方は仏教本来のものではありませんが現代でも続いています。
主は、最後にこう祈りました。「御心に適うことが行われますように」と。御心が行われることが最も大事なことなのです。死に際に、恐れ、もだえ、悲しんでも良いのです。もはや救われ、もはや神の国の約束を頂いている私たちは、安心して良いのです。
42節で「立て、行こう」と弟子たちに呼びかけます。「あなたたちは立て、私と一緒に行こう」と、主イエスは札幌教会の皆様に呼びかけておられます。
札幌教会の佐藤昌介さんは83歳の臨終の時、最後に、「御国に、参ります」と言って天に召されました。
「あなたたちは立て、私と一緒に行こう」、「参ります」。
そうありたいものです。
(2020年9月6日礼拝説教より)