札幌教会・日本キリスト(基督)教団・プロテスタント教会

北海道札幌市中央区にある伝統的な教会

聖書のお話し

「キリストを教え続ける」

更新日:2019.10.30

使徒言行録28章31節 (新約271頁)

米倉 美佐男牧師

子どもは神から与えられた存在です。マルコによる福音書10章13-16節に表わされるように、主イエスに触っていただくために子供たちを人々が御前に連れて来た時、弟子たちは人々を叱りイエスに諌められました。「子供たちをわたしのところに来させなさい。妨げてはならない。」と主は言われました。「神の国はこのような者たちのものである。だから、子供のように神の国を受け入れる人でなければ神の国には入れない」とも。主イエスは子供を抱き上げ、手をおいて祝福されました。これが幼児祝福式の原型です。

幼児を祝福することは日本でも七五三の習慣が11月にあります。日本の教会の多くはそれを意識して取り入れているようです。教会が子どもの祝福を大切に考えて行くことはとても大事です。ただ教会は教会のふさわしい行事のあり方を考え実行していくべきです。日本の風習をいたずらに排除したり安易に妥協して受け入れるのでなく、教会がふさわしいあり方を考えて実践して行くことが大事です。

今朝お読みした聖書の箇所は使徒言行録の最後の一節です。最後の言葉が重要です。「主イエス・キリストについて教え続けた。」使徒言行録の1章の1節にも「教え」は出てきました。教えは知的あるいは教説的な意味でなく、私たちの信仰そのものです。主イエス・キリストご自身を伝える事です。力と命に満ちたキリストを告知するのです。主イエスが真の救い主であることを伝えることです。自由に何の妨げもなく伝え教え続けたのです。この時パウロはローマで捕らわれの身でした。常に監視兵が見張っている中で、誰からの妨害もされずにキリスト伝道をしようと言っているのです。私たちは幼子に何を伝えるのでしょう。キリストを教え続ける群れとして歩み続けましょう。大きな神の愛に満たされ彼らが成長することを祈って。

(2019年10月20日礼拝説教より)

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