「真理の霊が来る時」
更新日:2019.6.17
ヨハネによる福音書16章7-15節 (新約200頁)
米倉 美佐男牧師
「真理の霊が来ると、あなたがたを導いて真理をことごとく悟らせる。」(13)
今朝はペンテコステ礼拝です。ペンテコステは教会の誕生を祝う大事なキリスト教の祭日です。聖霊降臨日と呼び、その記事は使徒言行録の2章に記されています。本来ユダヤ教の祝祭日でした。この時エルサレムに来た主イエスの弟子たちや信徒が集まって礼拝をしていた時に聖霊が降ったのです。イースターから数えて五十日目でした。
そこにはアジア、アフリカ、ヨーロッパから来た人々もいました。その時の様子を見ていた外側の人々からすると、主イエスを信じる者たちの様子がまるで新しいぶどう酒に酔っているような、とても不思議な状況であったと記しています。読んでいただいた聖書の箇所には十字架におかかりになる前にエルサレム入城をされた後、主ご自身が私を信じなさい、つながっていなさい。そうすればあなたがたは救われると約束されました。
主イエスは今後の備えについてお示しになられました。十字架の時を意識され、御自分が世を去り、父の御許に帰る時を意識し、今後を弟子たちに託されたのです。第一に主が去ることによって新しい救いの始まり、救いの完成がより身近になりました。弁護者(口語訳では助け人)が来るのです。そしてそれは聖霊を指しています。私たちをイエスを救い主と信じる者へと導き、変える霊、変える力が聖霊です。聖霊の働きは人を信じる者へと導き、信じる者を真理へと導くのです。その真理とはイエス・キリストのことです。聖霊の働き、導きによって私たちは正しくキリストを告白をすることができるのです。そして来るべき救いの完成の時、終末時を目指して歩むのです。主の十字架と復活を通して教会は聖霊の導きを受けて信じる者を栄光の内に導くのです。
(2019年6月9日礼拝説教より)