「救いは近づいている」
更新日:2018.12.25
詩編30編―6節(旧約860頁)
ローマの信徒への手紙13章11-12節(新約293頁)
米倉 美佐男牧師
「夜は更け、日は近づいた。だから、闇の行いを脱ぎ捨てて光の武具を身につけましょう。(ローマ13章12節)。
アドベント(待降節)の第3週です。クリスマスに向けて良き備えをしましょう。「あなたがたは今がどんな時であるかを知っています。」(11節)。どんな時、今この時がどのような時代であるかを知っていると言うのです。その時は「眠りから覚めるべき時」です。著者のパウロはここで救いは近づいていることを眠りから覚めるべき時と言うのです。それは週末を待望する表現です。
旧約聖書以来のメシア待望と重なり、この手紙が記された時代は、多くのキリスト者は主の再臨は近いと思っていました。パウロもそうでした。後に彼はそれを修正します。しかし、終わりは必ず来るということは黙示録の世界でもその後の教会も受け継いできました。主の来臨の救いの完成の時に向かって今も歩んでいるのです。
その日その時は誰も知らない。それは神の専権事項です。
わたしたちはただ備えて歩むのです。その時がいつ来てもいいように。信仰者はアーメン主イエスよ来てください、と祈って備えるのです。夜は更け、日は近づいた。夜の衣を脱いで昼の服を着て歩むのです。具体的には洗礼に関することです。洗礼を受けてキリスト者となって闇の行い、救われる前の歩みと決別し主と共に歩むのです。闇でなく、光に歩むのです。主イエス・キリストを身にまといなさい。
キリストを身にまとうとは、キリストと一体となると同じです。我々を通して主の栄光をたたえるのです。「暗闇の中を歩む民は、大いなる光を見、死の陰の地に住む者の上に、光が輝いた。」(イザヤ9章1節)。いつの時代でも闇があります。しかし、クリスマスの希望の光があるのです。
真の光を迎え、その救いの恵みをお証しいたしましょう。
(2018年12月16日礼拝説教より)