札幌教会・日本キリスト(基督)教団・プロテスタント教会

北海道札幌市中央区にある伝統的な教会

聖書のお話し

「アダムとエバ」

更新日:2017.5.23

創世記2章18-25節(旧約P3)

米倉 美佐男 牧師

「ついに、これこそ わたしの骨の骨 わたしの肉の肉これをこそ女(イシャー)と呼ぼう まさに男(イシュ)から取られたものだから。」(23節)。

聖書の最初に書かれているのは神様の天地創造の話です。闇の世界に「光あれ」との神の言葉によって光が与えられました。混沌の状態から秩序の世界が生まれたのです。天・地・海、月・星・太陽が、そしてあらゆる動植物が創造されました。主なる神は創造の完成に人間を造られ、すべてのことの管理をご自分に代って人間に託されました。そして安息に入られたのです。

創造された最初の人の名はアダム(人・男)、女性の名をエバ(命)と言います。創世紀の2章にはアダマー(土)からアダム(人)を作り、神は命の息を鼻から吹き込んで人は生きる者とされました。聖書はまたこのように記します。特色として第1に人は神にかたどって創造されます(1・27)。イマゴ デイ(image of God)と言われます。神と通じることのできる人格(パーソン)が与えられたのです。その使命、働きは全ての被造物を神に代って治めることでした。

女は男のあばら骨の一部から造られ、互いに必要なパートナーとして。助け手としての互いの存在が大切です。なくてならぬ不可欠な存在です。互いの足りない所、欠けた部分を補い、助け合うために与えられた関係です。24,25節は創造された男と女が一つと成り共に生きて行く結婚を示しています。神と人もパートナーあり、その関係が確立されて男と女は正しいパートナーになるのです。「最初の人アダムは命のある生き物となった」と書いてありますが、最後のアダムは命を与える霊となった。」コリント一(15章45節)。イエス・キリストが第二のアダムです。

(2017年5月14日主日礼拝説教より)

前のページに戻る