「真理を悟らせる霊が来る」
更新日:2016.11.7
ヨハネによる福音書16章7-15節(新P200)
牧師 米倉 美佐男
今朝は宗教改革記念日秋季特別伝道礼拝です。明日10月31日は宗教改革記念日です。来年は宗教改革500年の年になります。宗教改革は1517年10月31日、ドイツのM・ルターがヴィッテンベルク城教会の門扉に一枚の紙(95か条の提題)を掲げて抗議をしたことが発端となりました。提題の最初には「わたしたちの主であり師であるイエス・キリストが『あなたがたは悔い改めなさい』と言われたとき、イエスは信じる者の全生涯が悔い改めであることをお望みになったのです」と書かれています。免罪符に象徴される当時のローマ・カトリック教会の姿勢に対してのプロテスト(抗議)がありました。
プロテスタントの遺産、宗教改革の遺産として受け継がれているのは、1聖書のみ、2信仰のみ、3キリストのみ、そして万人祭司(聖職者と信徒の差別はなく、みな神の前に平等で神を伝える者)です。私たちもこの信仰の遺産を継承しているのです。
主イエスは自らの身を十字架の上に犠牲にされ、私たちを救うために招いて下さっています。宗教改革の考え方はまさにその点に集中しています。あなたがたの救いのために不可欠なことである、その事の真実を悟らせる真理の御霊、聖霊が来るのです。聖霊は主が十字架にかかられた後にもあなた方を必ず導いて下さるのです。真理を悟らせる御霊の導きとは道である主イエス・キリストを信じさせることです。「道であり、真理であり、命である」そのお方を知ること、信じることができるのは聖霊の導きです。救いは人の力や努力では得られません。聖書に証された、十字架の主イエス・キリストのみを信じる信仰によって与えられるのです。そして信じる者はみな神の民とされるのです。
(2016年10月30日秋季特別伝道礼拝説教より)